I-neの2024年12月期第2四半期業績は、売上高は前年同期比4.1%増の203億1100万円、営業利益6.0%増の20億3400万円、経常利益12.0%増の21億4300万円、親会社株主に帰属する四半期純利益58.8%減の12億4100万円となった。ヘアケア系はYOLUのECモール伸長や新ブランド発売が好調で、美容家電は主に中価格帯商品が伸長し、4期連続での増収を実現。海外は越境EC好調継続に加え、他販路拡大により増収となった。利益面は売上原価率や物流費の削減に加え、ECの売上高増加に合わせた戦略的マーケティング投資が営業利益の増益に貢献した。純利益は、前年同期に関係会社株式売却益29億9200万円の特別利益計上を含んでいたことにより減少となっている。

セグメント業績では、国内事業の売上高は3.5%増の196億3100万円、営業利益は26.9%増の37億4300万円となった。同社が強みを持つヘアケア系、美容家電、スキンケア他のカテゴリーの継続的な投資及び新たなトレンド発掘に注力。BOTANISTブランドにおいては、24年5月に、厳選した香りの「フレグランスコレクションシリーズ」より、夏限定商品「アイスピーチティーの香り」を発売。本体ボトルには環境に配慮したバイオマス容器を採用するとともに、アップサイクル原料である国産ピーチを配合し、貴重な成分を無駄にすることなく活用している。また、同年6月に「ボタニカルボディーソープ」がZOZOCOSME AWARDS 2024 上半期カテゴリー大賞を初受賞した。SALONIAブランドにおいては、23年10月に発売開始した高機能プレミアムラインの第2弾として、「スムースシャインドライヤー」を24年6月に発売。また、ピュアブライトスチーマーやEMSリフトブラシなどにおいても、積極的なマーケティング投資により好調に推移し、売上高の伸長に寄与した。

ナイトケアビューティーブランドYOLUは、24年5月に初の夏限定品である「ナイトチュベローズシリーズ」を発売。定番品「カームナイトリペアシリーズ」を筆頭に複数商品の成長を継続させ、売上高の伸長に寄与した。また、ナイトリペアシャンプー&トリートメントセット(カーム/リラックス)・ナイトリペアヘアマスク(カーム/リラックス)の2製品において、同年6月にZOZOCOSME AWARDS 2024 上半期カテゴリー大賞を初受賞した。

海外事業は、売上高は22.5%増の6億7900万円、営業損失は4億7400万円(前年同期は営業損失2億3500万円)となった。中国においてはアリババグループの越境ECであるTmall Global(天猫国際)や、ライブコマース施策を通じたBOTANISTブランド及びYOLUブランドの販売に取り組み、香港、台湾、東南アジアにおいては同国内に多数の店舗が展開されている化粧品・コスメショップ・小売店での販売に継続的に取り組んだ。艾恩伊(上海)化粧品有限公司においては、Tmall.com(天猫)やDouyin(抖音)といったプラットフォームを活用したオンラインでの販売にて、BOTANISTブランド及びSALONIAブランドの販売に取り組んだ。

24年12月期通期業績は、売上高10.0%増の458億円、営業利益5.0%増の46億円、経常利益4.9%増の45億5000万円、親会社株主に帰属する当期純利益39.3%減の24億円と当初予想値を据え置いた。