展示会への積極的な出展で国内外への情報発信が向上

――2019年の化粧品市場をどう見ていますか。

髙垣 年初に中国の新EC法が施行されたことでインバウンド需要が落ち込み、日本国内の化粧品市場は厳しい状況ではありました。一方、中国における越境ECなどでは日本の化粧品ブランドが販売を強化するなど、メイドインジャパンの化粧品の良さを知ってもらえる機会が増えており、中国のローカルOEMから日本のOEMに製造を依頼されるケースが出てきました。依然としてメイドインジャパンの化粧品に対する安心・安全の信頼感が高いことがうかがえ、OEMにとってプラスに作用する事例もあると実感しました。実際、19年5月に開催されたサイトジャパンでも、東洋新薬のブースに中国の方が多く訪れ、熱心に説明を聞いていかれる方も増えました。一方で国内では17年以降、抗しわをうたった医薬部外品の新領域の化粧品が相次いで発売されており、19年秋には大手メーカーの抗しわ化粧品が出そろいました。新領域の化粧品の活況、メイドインジャパンの化粧品に対する引き合いが堅調だったというのが19年の総括です。

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