ポーラは、平成2年5月から蓄積してきた全国のスキンチェックデータの中から、角層細胞分析法ならびに解析手法が同一である平成11年2月~平成30年12月、約20年間のデータを解析したところ、25~39歳女性の「肌の潤い」が年々高まっていることを発見した。
平成時代、25~39歳の女性は急激に就労率が高まり、未婚率も増加するなど生活スタイルが大きく変化し、仕事、家事、育児と多忙な世代であるにもかかわらず、肌の潤いは高まり続けている。今後、女性活躍推進が加速し、さまざまなことにチャレンジする女性が増え、美容意識や行動が変化することで、肌の潤いや美しさはさらに高まるであろうと期待される。
この結果について、マーケティングライターの牛窪恵氏は「今回のポーラがもつビッグデータの解析結果を見て、まず、私自身が最近注目している『スキンケアアイテムの母娘使用』の影響を感じました。これは90年代後半から始まった傾向で、エイジングケアなどを積極的に行う母のスキンケアアイテムを、娘が一緒に使うというものです。未婚女性では、20代で約8割以上、30代では約7割以上が両親と同居しているというデータもありますが、若い頃から、母の丁寧なスキンケアを上手に真似してきた25〜39歳の女性たちは『肌の潤い』がアップしていったという考察もできるのではないでしょうか。また、美容情報の質と量がアップしている影響もありそうです。更に今の20~30代は、とても慎重ですが、いいものは分かる世代で、その効果の違いも感じています。コストパフォーマンス重視は単なる節約志向とは違い、効果も含めてトータルでお得なものを選びたいということ。美容について言えば、放っておくと年齢を重ねた後に大変になるだろうと理解しているので、将来の肌を考えて予防したり、スキンケアチェックしたりと、意識もとても高いと思われます。素肌の美しさに対して持つ高い理想と、自分との差に葛藤しながらも、日々のケアを上手に積み重ねている結果が、今回のデータに現れていると思います。」とコメントしている。