東急不動産は9月11日、渋谷駅西口の再開発に伴い建て替えが進められている「東急プラザ渋谷」を12月5日に開業すると発表した。「東急プラザ渋谷」は、1965年に専門店複合商業ビルの「渋谷東急ビル」として開業。73年に「渋谷東急プラザ」、2012年に「東急プラザ渋谷」に名称変更し、15年3月に49年の営業を経て閉館した。今回の建て替えで、再開発事業ビル「渋谷フラクス」内にオープンする。

     外観イメージ

新生「東急プラザ渋谷」のコンセプトは「大人をたのしめる渋谷へ」。ターゲットは40~60代を中心とした“都会派の成熟した大人”で、美容や健康といった店舗を充実させる。総売り場面積約2500坪、全9フロアに初上陸1店、渋谷エリア初19店、都内初5店を含む全69店のショップ、レストランが出店。2~4階は主に物販を、5階はライフプランの相談ができる店舗が、6、7階は飲食フロア、17階は渋谷が一望できる屋上テラスを設置する。年間来館者数は、500万~600万人を見込む。

化粧品関連は4階がメインとなり、同階は“美”と“健康”をサポートする17店舗で構成される。「クレ・ド・ポー ボーテ」「SHISEIDO」「コスメデコルテ」「ルナソル」などを取り扱う、たしろ薬品の新業態コスメセレクトショップ「ブルーストライプラクラス」が出店する。また、ロート製薬がエイジングケアをテーマにした初のサロン「ロートクオリティエイジングサロン」が出店。「エピステーム」をはじめとするロート製薬の製品を使用し、アイケア、スキンケア、インナーケアにアプローチする。

     4階 内観イメージ

「ロートクオリティエイジングサロン」イメージ

9月11日、都内で開催した会見で東急不動産の岡田正志副社長は「若者の街と呼ばれる渋谷には大人がゆっくり買い物や食事ができる場所があまりありません。そこで、東急プラザ渋谷ではあえて大人をターゲットにしました。周辺には松濤や南平台、代官山など優良な住宅地が控えている面からも我々が想定するターゲット層は厚いと考えています」と語った。