資生堂は、資生堂(中国)投資有限公司を通じて、3月31日に世界最大手Eコマース企業の一つである Alibaba Group Holding Limited(以下「アリババグループ」)と、強固な戦略的パートナーシップの実現を目的に戦略業務提携を締結した。さらにこの提携の実行のため、中国浙江省・杭州のアリババグループ本社の近隣に、同社との提携業務に特化した「資生堂×アリババ戦略連携オフィス」を新設。アリババグループとのパートナーシップを強化するために専用オフィスを開設するのは、日本企業および全世界の化粧品会社で初の試みとなる。

今回の戦略業務提携の締結によって、資生堂の研究開発力と、アリババグループの持つビッグデータと消費者インサイトを融合することにより、商品開発、ブランドマーケティング、Eコマース、CRM等の幅広い領域を強化。これにより、中国市場向けの新商品開発や、中国の消費者のニーズに適したサービス提供を行い、若年層などの新たな顧客層の獲得を目指す考えだ。

アリババグループとの共同開発商品の第一弾として、ヘア・ボディケアブランド「アクエア(AQUAIR)」より、シャンプー「Mild and Refreshing Scalp Shampoo」とトリートメント「Essence Oil for Split Ends」を2019年9月からアリババグループのTmall(天猫)で独占販売。頭皮や枝毛などの悩みに対応するヘアケアの同商品は、アリババグループの天猫新商品開発センター(TMIC)と連携し、7億人近くの消費者のビッグデータを活用した商品開発プロセスにより実現した。今後も、共同開発する商品をさらに拡充し、アリババグループとのアライアンスを強化していく。