日中化粧品国際交流協会が2019年4月16日に開催する「中国の市場動向・消費者動向・法規制動向」に関するセミナーは、巨大消費市場と向き合う絶好の機会だ。
18年、中国化粧品市場は大きく変動した。大きなトピックスには、関税の引き下げ、輸入化粧品備案申請の全国統一実施、越境EC総合試験区の増設などがある。中国政府が進める開放促進により、輸入品の市場シェアは拡大。一方で、販売チャネルにも新たなチャンスが生まれ、国産ブランドの成長が加速している。
中国市場の変化は速い。同協会主催のセミナーでは、現地の専門家3人がマクロ経済・化粧品業界・消費者の動向、チャネルの新しい変化、ヒット商品とZ世代の関係性、19年1月施行の電商法の影響、日本企業が注意すべき点を解説する。なお、セミナー終了後には、協会会員限定の座談会を用意。事前に集めた質問に専門家3人が率直に答える。
【講演内容】
13:35-13:50 中国経済、日中関係、そして中国向け輸出化粧品の未来
日中化粧品国際交流協会 理事長 楊建中
略歴：12 年、一般社団法人日中化粧品国際交流協会を設立。業界誌『フレグランスジャーナル』のコラム「中国市場 チャレンジ」執筆中（40回以上連載）。1994年〜2009年、P&Gのアメリカと日本研究所でヘアケア製品開発主席研究員を歴任。現在は日中を行き来しながら、化粧品の受託研究開発・貿易事業を展開。江南大学などの客員教授。『中国化粧品』『/ happiAisa』『/ happiChina』/『千色美業』編集委員。
講演要旨：米中貿易摩擦による中国の景気悪化が進んでいるが、果たして化粧品分野まで影響は出ているのか。一方、昨年から日中関係が急速に改善されつつあるが、中国側の規制により、日本のインバウンド消費が沈静化。中国市場における日本化粧品の将来性はあるのか。中国化粧品業界と太いパイプを持ち、毎月、日中間を行き来しながらビジネスを展開している楊理事長が独自の分析を披露する。
13:50-14:50 中国化粧品のトレンドとＺ世代の中国国内攻略
OIB(Originality Illuminates Brand). China 総経理 呉志剛
略歴：著名なマーケティング専門家。資生堂中国のマーケティング顧問。中国現地のベンダーとして数々のプロモ ーション案件を制作・プロデュースした実績を持つ。20年以上の化粧品ブランド管理の経験に基づき、スーパー、百貨店、化粧品専門店、Eコマースなど各種チャネルの特徴とプロモーション施策に精通。これまで芳草集、両面針、絲宝集団など、上場企業や有名企業での総経理、マーケティングマネージャー、事業部総経理等の職務経験を有する。
講演要旨：中国マクロ経済の成長スピードが鈍化する中で、化粧品企業がどのような戦略を取っているか。また消費者の化粧品に対する購買力が落ちているか。日本企業は、中国消費者の嗜好性や購買習慣を掴むとともに、SNS戦略や中国市場の 「爆品（ヒット商品）」の成功背景を本当に理解しているのか。Eコーマスを始めとする多元化チャネルの特徴、動向と中国国内の運営実例（Z世代攻略）を解説する。
15:00-16:00 中国化粧品法規制の最新動向—日本企業への影響
北京日化協会政策法規部主任 佟文鑫
略歴：法規制専門家。中国化粧品政策法規と技術指標の研究に注力し、《化粧品衛生監督条例 》、《特殊用途化粧品分類研究》など多くの条例制定に携わってきた。05年〜16年の11年間、北京市薬品（食品薬品）監督管理局保健品化粧品技術審議センターで化粧品衛生許可証の発行業務、北京市国産非特殊用途化粧品の備案業務を担 当。08年からはNMPA（旧CFDA）の輸入化粧品及び特殊化粧品の検査も担当。現在、中小企業の化粧品備案・申請代行コンサルティング業務も行う。
講演要旨：NMPAによる「化粧品衛生監督条例」の修訂を読み解き、日本企業が注意すべき内容を分析する。輸入化粧品の行政許可政策&化粧品・新原料の行政許可申請実務とテクニック。「電子商務法」重点内容を整理し、化粧品業界に与える影響を予測。同時に、重要法規通達の影響を総括、日本市場の法規の発展歴史と比較することで、誰にでも中国国家食品薬品監督管理局体制と法規の現状及び発展の過程を広く理解することができる。
16:15-16:45 座談会（会員限定）
※当日の席は原料、OEM、メーカー＆その他の三つのゾーンに分かれている。希望者は講師・来場者と名刺交換することができる。
【セミナー概要】
日時：2019年4月16日（火）13:30〜17:00(受付13:00開始)
詳細な内容や申込方法は、「中国化粧品市場セミナーの案内＆申込書（http://www.cosmo-jc.org/images/pdf/20190416.pdf）」を参照のこと。
