タカラベルモントは、1月22日に「タカラベルモントグループセールスフォーラム2019」を東京・渋谷のベルサール渋谷ファーストにおいて開催した。

タカラベルモントが2019年にグループとして掲げるテーマは「Act for Next」。サロンの価値を次のレベルに押し上げていくのが目的だ。そのための具体的な施策として、理美容事業部、ルベル事業部のそれぞれが掲げるテーマのもと、サロンをサポートしていく。

理美容事業部では、「顧客価値の最大化×スタッフエンゲージメント」を19年度のテーマに設定し、サロンの来店者とスタッフの満足度の両方を向上する。その実現のために〝自動化〟の定着に向けた提案と〝salon rooming〟の二軸で施策を進める。

〝自動化〟に関しては、同社ではこれまでも、ネット予約や顧客管理においてPOS LinQ、シャンプー、カラー流しで自動シャンプー機器「アクアフォルテ」を導入し、自動化を進めてきたが、今期は昨年11月に発売したドライマシン「ケアドライ」の浸透を図る。こうした自動化の推進により、サロンスタッフの生産性向上や働き方改革とサロン来店者の満足度向上の両面を実現する。

〝salon rooming〟の推進は、高価値化の実現に直結するもの。サロンで過ごす時間、体験の価値を高めることで、顧客満足度を向上する。導入したサロンからは、「顧客の新たなメニュー利用につながった」「スタッフが長く働けるサロンづくりにつなげられる」など評価されているという。

一方ルベル事業部では、昨年に引き続きPile the Beautyのテーマでヘアデザイナーをサポート。その推進に向け新たに〝One to One〟のキーワードにあげ、スタイリストが一人ひとりの顧客に向き合い、それぞれのヘアデザインのニーズに対応できるよう、製品、プロモーション、教育の三つの軸で取り組みを展開していく。

製品面で主軸となるのは今年2月に発売するヘアカラーの新製品「edol(エドル)」だ。赤みのもととなるフェオメラニンを強力に漂白することで、より自由な色表現をかなえる。

プロモーションでは、東京のカルチャーをつくるファッションメディア「Droptokyo」とタイアップ。8サロンのデザインを配信することで、顧客とヘアデザイナーの両方に発信していく。

セールスフォーラムでは、21年にTWBCを開催することも明らかにした。