タカラベルモントは、理美容・エステティックサロン向け化粧品ブランド「エステシモ」に関し、エステシモプレミアムサロンを対象にビジネスアカデミーを10月30日に、東京・日本橋の三井ホールにおいて開催した。
「Holistic Creation 2018」と題した同セミナーでは、「お客様の健康美の創造」をテーマに、これからのサロンビジネスの方向性や成功サロンの事例、最新のヘッドスパ研究など、多角的にサロンビジネスのヒントを提示した。
アカデミーの冒頭には吉川朋秀常務が登壇。2021年に創業100年を迎えるタカラベルモントが、健康と美容の分野に貢献することを念頭に置きながら様々な事業体を拡大してきたことを説明。そのなかで近年では睡眠や健康などウェルネスに関する意識や、パーソナライズ化されたケアや提案に対するニーズが高まっていることを受け、ホリスティックビューティをブランドコンセプトとして掲げるエステシモとして、健康と美を通じて顧客一人一人が満足できるものを矢継ぎ早に創造して提供していかなければならないとの考えを示した。そのうえで、「ホリスティックビューティは、今日、会場にいらしているエステシモプレミアムサロンの皆様にしか叶えられないことと信じている。今回提示したHolistic Creationを通じて、消費者の皆様が求めることを一つ一つ提案しながら、情報を伝えながら今後消費者が求める健康美をエステシモを通じて理解していただけることを願っている」と語りかけた。
引き続き、ホリスティックビューティを取り入れているサロンの成功事例や、ヘッドスパに関するタカラベルモントの研究体制、幅広い美と健康のプロとしてのスキルを身につけロイヤルカスタマーの育客ができるホリスティックビューティストを育成する教育システムを紹介したほか、ヘッドスパを軸に、フェイシャルスパ、フィジカルスパ、ハートスパとの連動性を高めていくことでロイヤルカスタマーの育客に取り組んでいくことを明らかにした。なかでも今年5月から新たに展開しているフィジカルスパやハートスパは顧客にホリスティックビューティを実感してもらう新機軸のスパメニューだ。製品と施術の両面で体全体の健康を実感してもらうとともに、内面からリラックス感や癒しを感じてもらうことを目指す。
また同アカデミーでは、医師・医学博士の久賀谷亮氏を招聘し、欧米を中心に普及している「マインドフルネス」に関する講演も実施。久賀谷氏は、トップアスリートやグローバル企業で導入されているシンプルな休息方法であるマインドフルネスについて説明。個人の集中力や生産性を高めることや、美肌、美髪、健康によい影響を与えることが実証されているマインドフルネスを、実際に参加者に会場で試してその効果を体感してもらうことで、実践方法を伝えるとともに、「ヘッドスパやヘアブローをしているときにお客様に感覚に注意を向けてくださいと言うだけでもマインドフルネスになる。皆さんがお客様のために提供している美のサービスをマインドフルネスの考え方を取り入れることでさらに高いレベルに磨き上げることができる」と、サロンでの実際の活用の仕方を伝えた。