ファンケルは、シワやたるみのメカニズムについて、加齢によるエラスチン線維の変化に着目し、北里大学医学部形成外科・美容外科学の武田啓教授と共同研究をするなかで、エラスチン線維の構成タンパク質「EMILIN-1」の機能性を検証し、衰えたエラスチン線維と「EMILIN-1」の関係性を解明した。

エラスチン線維には、オキシタラン線維とエラウニン線維の二つの線維があり、それらを構成するタンパク質として、フィブリリンやトロポエラスチンなどが知られている。「EMILIN-1」はこの二つのタンパク質の間に存在するタンパク質。今回、10~20代の若齢層と 70~80代の老齢層のまぶたの皮膚から線維芽細胞を取り出し、「EMILIN-1」やフィブリリン、トロポエラスチンの発現量を比較するという手法で、「EMILIN-1」量の加齢による変化を検証した。

その結果、老齢層由来の細胞は、若齢層由来の細胞と比較してフィブリリンは増加したが、フィブリリン同士をつないで線維化を助ける「EMILIN-1」が半減し、タンパク質の構成バランスが乱れていることが分かった。

同社はさらに研究を重ねることで、酸化ストレスで衰えたエラスチン線維の「EMILIN-1」も減少していること、オクラの種子から抽出したエキスと糖を混合した原料「マイオキシノール」が「EMILIN-1」の発現量を増やす効果を持っていることも発見した。

これら一連の研究により、「EMILIN-1」の発現量を増やすことがエラスチン線維の衰えを防ぐアンチエイジングに重要であるという知見を得たファンケルは、同研究成果を製品開発に応用。今後もさらに研究を進め、エラスチン線維の質に 着目して新しいコンセプトのアンチエイジング化粧品の開発を進める考えだ。