滋賀県を地盤とする総合スーパー(GMS)の平和堂は10月3日、19年2月期第2四半期決算を大和コンファレンスホールにて発表した。

連結営業収益は前期比0.4%増の2146億4300万円と微増だったものの、営業利益は16.0%増の65億3300万円、経常利益は14.6%増の69億8600万円、純利益は15.6%増の44億8200万円とそれぞれ2ケタ増益となった。

採算改善の主要因は、グループ中核のGMS企業「株式会社平和堂」において3月の大型セールを廃止したことによる費用減少である。既存店前年比は100.0%を維持したが、単体の営業収益は約1500万円減少の1826億9200万円。一方で、セール費用の減少などに伴い経常増益となった。ロス抑制によって食料品の利益率が改善したことも手伝い、単体の経常利益は13.0%増の60億7900万円となった。

課題である衣料品、住居関連品売り場の魅力向上に向け、下期は専門ショップ化を推し進める。特にドラッグ&バラエティストアとして打ち出す「CoCoドラ」は、「ドンキさんやヴィレッジヴァンガードさんをモデルにして、バリエーションのある売り場をつくる」(平松正嗣社長)。現在「フレンドマート能登川店」で試験展開しており、今後は立地などに応じて他店にも改装で導入を図る構えだ。

平和堂の平松正嗣社長

従来から運営するHBCの直営専門店「CoCoRo Plus(ココロプラス)」は「若い女性向け」として、棲み分けをしながら展開を続けるという。

19年2月期通期の業績は従来予想を据え置いた。営業収益は前期比1.1%増の4430億円、営業利益は2.0%増の142億円、経常利益は1.3%増の150億円、純利益は0.7%増の95億円を見込んでいる。