「Taiwan Beauty」のグローバル化を目指す。中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)が主催する「2018年台湾国際ビューティーショー」(Taiwan Beauty International Show 2018)」が9月13日10時30分(現地時間)に開幕した。今回が3回目の開催。期間は15日までの3日間で、会場は台北世界貿易センターである。
TAITRAによると、17年の台湾の化粧品輸出額は前年比13・2%増の7・3億USドルで、過去最高を記録。18年1~7月の伸長率は前年同期比17%増である。TAITRAのWaltet M. S. Yeh President & CEOは次のように話す。
「お土産需要に火がつき、シートマスクが好調だが、アジアのコスメ市場は伸び盛りだから、台湾の化粧品産業のグローバル化をもっと進めていきたい。美容と医療を組み合わせた台湾らしい特徴をつくり、国際的に重要な立場になれるように発展させていく」
「2018年台湾国際ビューティーショー」の特徴は、初日から2日目の午前中まで、来場者はBtoBのみに限定していること(その後は一般客も入場可)。台北市化粧品商業同業公社のYao Yi Tsai Chairmanは「台湾では唯一のBtoBイベント。今年は126ブースで、イスラエル、ポーランド、インド、日本、韓国から出店があった。特に、アジアで美容ブームを生んでいる韓国のブースは10個だ。展覧会を通じて、台湾のブランドも国際的に見られるようになるはずだ」と話す。
さらに、台湾化粧品工業同業公社のMu-Hsiung Chen Vice Presidentは、「唯一のBtoB展覧会だから、原料、包装、容器などのメーカーも参加している。世界各国からバイヤーも訪れるため、台湾の美容を売り込むチャンスになる」と意気込む。
出店した日本企業の1社は、まつげ美容液、セルロースマスク、ダイエット食品などを手がけるアトラス(大阪市北区)。化粧品と健康食品の年間売上高は約12億円で、販路はバラエティストアとダイレクト販売が中心。これまで海外は代行によるCtoCが多かったが、今後を見据え東アジア、ASEANへの展開に挑んでいる。同社CS推進部の竹村広司部長は次のように話す。
「台湾の人口は多くないが、訪日台湾人はとても多い。弊社の商品はメイドインジャパンだから、そこを強みにすれば戦えるのではないか。じつは台湾市場に足を運ぶのは初めて。各国での代理店探しを現地コーディネーターに頼むと1日4社に会うのが限界だが、『2018年台湾国際ビューティーショー』のような展示会だと、名刺交換、SNS交換を含めて10~20社と知り合える。しかも『2018年台湾国際ビューティーショー』は、一般客と接点が持てる。サンプリングや商品販売を通じて、現地のお客様の反応が見れるのは、これから台湾市場の進出を考える際の判断材料になる。費用対効果が高いから、今回の出店に踏み切った」
次回は「2018年台湾国際ビューティーショー」に出店企業の中から、特徴的なブランドを紹介する。