お客様に美と幸せをお贈りする―。これは東京・六本木に本拠を置くハリウッドグループの企業理念だ。1925(大正14)年創業の老舗メーカーとして、化粧品や健康食品の販売、独自の美容理論の普及にとどまらず、業界の先頭に立ってその時々の社会課題に果敢に挑んできた。被災地支援、環境保全活動、シニアや障がい者との共生など、その事例は枚挙に暇がなく、化粧品専門店の経営者に「社会性のあるハリウッドの商品は店頭から外せない」と言わしめるほど業界に広く知られている。文字通り、ハリウッドグループはCSV(Creating Shared Value)の理想形を示してきたわけだが、その動きは近年、さらに加速。独自の企業価値として国内外への発信が進んでいる。
障がい者の才能を最大限に活かす
ハリウッドブランドは、’60(昭和35)年の発売以来500万個以上も生産しているロングセラー商品「酵素パック」のイメージビジュアルに、障がいを持つアーティスト・岩本悠介さんがグラフィカルなイラストレーションで描いた作品を採用した(写真1)。しかし、これは単なる障がい者の支援活動ではない。
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