化粧品メーカー ― 2019 ― 新春トップインタビュー
■社内外に向けた業務の可視化で興味喚起を図る
――2018年にマーケティング改革を推進しました。手応えはいかがですか。
牛山 あらゆる変化に柔軟に対応できる社員の意識改革も含め様々な分野で改革を進めました。創業者の一人であるメイ牛山は、変化を受け入れられる柔軟性が最も重要と考えていました。象徴的な出来事は、メイ牛山が50年手塩にかけて育ててきたバラの庭園がありましたが、六本木ヒルズの建設が決まったときにその大部分を埋めなければならなくなった。丹精込めた庭ですから、残したいという気持ちはあったと思いますが、彼女は変化を受け入れたのです。なぜかというと、変化に抗うことは「停滞」と考えていたからです。新しいこと、変わることに常にチャレンジしていかないと人間は成長しない。そうしたメイ牛山の気概、精神は受け継いでいくべきものです。ハリウッド化粧品も誕生してから94年という長い歴史がありますが、事業を長く続けていると前例に依存しがちです。市場が目まぐるしく変化する現代において、創業者の理念を具現化し、社員一人ひとりが常に変化する意識を持っておく必要がある。最近では、海外の方が増えるなど、以前とはハリウッド化粧品を購入いただくお客様も変わってきています。そうした変化を捉え発売したのがスキンケアラインの「AUSE」。海外の方、若い女性を意識して開発しました。メイ牛山が55年前に発売した酵素化粧品の知見を現代の女性向けにアレンジしたブランドです。
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