4070円の価格を「ごく自然」とみる理由

50グラム4070円――。一般的なハミガキの価格常識を大きく超える商品を、新日本製薬はなぜ投入したのか。後藤孝洋社長の答えは明快だ。同社が長年培ってきた通販の事業モデルと、オーラルケアの親和性が高いからである。通販なら、店頭のように限られた情報の中で価格やパッケージを比較されるのではなく、商品の機能や開発思想、使うことで得られる価値まで丁寧に伝えられる。しかもハミガキは、一度自分に合う商品を見つければ継続して使われやすく、同社が得意とする定期購入とも相性がいい。9月14日に発売した「エミーブライト ディープクリアペースト」は、新日本製薬が通販で磨いてきた勝ち筋をオーラルケアへ横展開する挑戦である。

だからこそ後藤社長は、4070円という価格への参入を「ごく自然なチャレンジ」と捉える。背景にあるのは、口腔の健康に対する自己投資の伸びしろだ。日本では米国などに比べ、予防のために日常的に歯へお金をかける意識がまだ十分に根付いていないとみる。一方、歯周病予防や健康寿命への関心は高まっている。毎日欠かせない歯磨きを、単なる衛生行為から自らの健康を守るセルフケアへ変えることで、新たな高付加価値市場をつくれると考えた。

高価格帯オーラルケアブランド「エミーブライト」で新たなヘルスケアに挑む


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