歯磨きを「楽しみな美容習慣」へ
歯科医師・歯科衛生士に製品と技術を理解し、認めてもらう。MTGにしては異例の立ち上げだ。美容ブランド「ReFa(リファ)」は、新カテゴリーに参入すると短期間で売り上げを伸ばし、事業規模を一気に拡大する「垂直立ち上げ」を得意としてきた。2026年9月期も、リファの売上高は第3四半期累計で749億円に達し、前年同期比42%増と高成長を続けている。ところが、26年8月に参入したオーラルケアでは、あえて時間をかけて市場を開拓している。最優先するのは販売量でも販路の拡大でもない。販売先も歯科クリニックに絞り、学会や展示会で研究データや技術の背景を伝えながら、一つずつ信頼を積み上げている。
なぜ、あえて急がないのか。狙うのは、既存のオーラルケア市場に新製品を一つ加えることではない。歯磨きを「面倒な習慣」から「楽しみな美容習慣」へ変え、「オーラルビューティーケア」という独自の市場をつくることだ。そのためには、美容ブランドとしての知名度だけではなく、まず歯科の専門家から信頼を得る必要がある。美容ローラーから始まったリファは、ヘアケアやシャワーヘッドなどへ領域を広げてきた。共通するのは、美容を外見だけに限定せず、日々の暮らしの豊かさや楽しさまで含むものとして捉える考え方だ。
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