新日本製薬の2025年9月期は、売上高は2.7%増の411億4000万円、営業利益は14.5%増の47億8200万円、経常利益は19.1%増の48億8700万円、親会社株主に帰属する当期純利益は8.6%減の25億5400万円で、9期連続の増収増益を達成した。

セグメント別売上高をみると、化粧品はFOCUSが着実に成長するも、PERFECT ONEの広告投資を抑制したことで2.7%減の333億7000万円。ヘルスケアはスリモアコーヒーの新規獲得、青汁の好調継続により2年連続大幅増収を実現し、35.0%増の77億6900万円となった。

チャネル別売上高においては、通信販売は国内ECの新規獲得件数が着実に伸長したことで、計画を上回る伸長を見せ、2.1%増の371億3800万円。卸販売はPERFECT ONEの展開店舗数拡大で前年を上回る8.1%増の40億6300万円となるも、通販の広告投資抑制の影響などで計画は未達。海外販売は1Qに発生したアジア事業の見直しが影響し、マイナス6200万円となった。

26年9月期においては、化粧品はPERFECT ONEの成長転換とFOCUSの新商品を中心とした成長拡大で5.8%増、ヘルスケアは好調なスリモアコーヒーのさらなる拡大継続で24.8%増の大幅成長し、全社成長をけん引する成長ドライバーへと育てる考えだ。また、投資効率を重視した上でマーケティング投資を強化するが、営業利益はさらなる増益を目指すとしている。

これにより、26年9月期の業績見通しは、売上高9.4%増の450億円、営業利益4.6%増の50億円、経常利益2.7%増の50億2000万円、親会社株主に帰属する当期純利益33.1%増の34億円を見込む。