サンスターは、歯周病予防ブランド「G・U・M(ガム)」の最高峰シリーズ「G・U・M プレミアム」のラインアップを拡充する。8月27日に薬用歯磨き「ガム・プレミアム デンタルペースト トータルケアEX」(25g、90g・ともにオープン価格)を発売したのに続き、9月10日には「ガム・プレミアム デンタルブラシ 超幅広ヘッド」(オープン価格)を投入。歯周病予防を軸としながら、生活者の実際のブラッシング行動や複合化する口腔悩みにまで踏み込み、プレミアム領域での需要開拓を狙う。

同社が2026年3月に立ち上げた「G・U・M プレミアム」は、生活者の悩みや症状に応じたG・U・Mブランドの最高峰シリーズと位置付ける。先行して発売した「ガム・プレミアム デンタルブラシ」は発売2週間で100万本を出荷(26年3/30~4/12サンスター調べ)するなど好調なスタートを切った。背景には、「適切な力で磨く方がよい」と理解しながらも、「弱い力では汚れが落ちている気がしない」と、つい強く磨いてしまう生活者のジレンマがある。

今回追加する超幅広ヘッドは、そのジレンマへの対応という従来品の思想を引き継ぎながら、成長が続く幅広ヘッド市場に照準を合わせた。インテージSRI+(歯ブラシ市場・大人用)の25年累計売上金額ベースでは、幅広ヘッドの市場規模は2021年の約101億円から25年には約132億円へ拡大し、歯ブラシ市場に占める金額構成比も約19%から約23%まで上昇。18年比の市場成長率も、その他のヘッドが約104%だったのに対し、幅広ヘッドは約143%となっている。こうした市場のニーズを受け、新商品は従来の幅広タイプからヘッドサイズを約30%拡大し、幅16.3ミリの7列植毛を採用した。

今回サンスターは、単に市場トレンドに合わせてヘッドを大型化したわけではない。サンスターは従来、細部まで磨きやすいコンパクトヘッドを推奨してきた。サンスターグループオーラルケアマーケティング部の植田隆宏GUMシニアブランドマネージャーは、「コンパクトヘッドを推奨する姿勢に変わりはないが、生活者が使いにくさから十分に磨けなくなるのであれば、サイズを一律に規定するのではなく、使いやすさに応じて選択肢を用意することが重要」との考えを示す。

超幅広ヘッドにも、プレミアムシリーズの核となる「チカラ自動補正ハンドル」を搭載。ハンドルのネック部分を細くし、強く押し付けた際にしなることで余分な力を吸収。ユーザー自身が磨き方を意識的に変えなくても、ブラッシング圧を適正な状態に近づける。一般的に適切なブラッシング圧は150~200g程度とされる一方、強く磨き過ぎると毛先が広がり、かえって歯垢除去効果が低下するほか、歯ぐき下がりや、それに伴うむし歯、知覚過敏のリスクにつながるという。

さらに、9年をかけて開発した独自の「超密集極細毛」を新たに採用。総本数1万5000本以上の毛先を配置し、16本に分岐する毛と3本に分岐する毛を組み合わせた。根元には毛の「コシ」を残しながら先端を細分化することで、歯ぐきへの柔らかな当たりと汚れ落ちを両立する。厚さ3.0ミリの薄型ヘッドによって、超幅広でありながら奥歯や歯の裏側への届きやすさにも配慮した。

「簡単に汚れを落とせればいいということではない。磨き過ぎによって別の口腔トラブルを生み出す可能性まで考慮し、『対症的』ではなく本質的な課題へのアプローチを重視した」(植田GUMシニアブランドマネージャー)。幅広ヘッドを選ぶユーザーに対しても、単なるサイズバリエーションではなく、ブラッシングという“行動”そのものを見ながら機能価値を付加した格好だ。

また、「ガム・プレミアム デンタルペースト トータルケアEX」は、加齢とともに口腔悩みが複合化する45~64歳女性を主なターゲットに据える。サンスターが生活者を調査したところ、歯周病を気にしながら口臭などほかの悩みも抱え、「自分がケアしなければならないのは一つではない」と感じる層が浮かび上がった。またトータルケア商品に期待する機能を聞くと、単に「トータルケアができる」こと以上に「歯周病に効果がある」ことが重視されていたという。

そこで同製品は、「歯周病はもちろん、知覚過敏症状、美白、口臭、むし歯までトータルケア」をコンセプトとし、G・U・Mシリーズ内最多となる薬用成分を配合して11の機能を1本に集約。歯周病予防にはCPC、β-GR、ビタミンE、ビタミンB6などを配合し、さらにビタミンEが歯ぐき細胞の増殖・活性化を促すことで、歯ぐき組織を強化・修復するという新たなエビデンスも加えた。知覚過敏、美白、むし歯、口臭といった複数の悩みを高いレベルでカバーし、「トータルケアは一つ一つの効果が弱いのではないか」「何にどこまで効くのか分かりづらい」という生活者の不満解消を図る。