サンスターは、歯周病と戦うブランド「G・U・M」の育成に引き続き注力する。2022年の国内オーラルケア市場(全チャネル)は、前年比101%の4147億円。マウスウォッシュと歯間清掃具が同105%台と成長ドライバーになっている。日本政府が国民皆歯科健診を検討中という報道が流れると、生活者の意識と行動が変化。例えば、歯周病と全身疾患の関係性を知る人が増えたり、歯科医院の受診率が向上。それに伴い、歯間ブラシ(ワイヤータイプ)の22年6~10月は前年比約110%と高い伸長率になるなど、歯周病予防へ新たな動きが生まれている。
これらはオーラルケア市場に追い風である。サンスターは、口腔年齢や意識に応じて「G・U・M」のシリーズを配置。比較的健康な状態の人には「レギュラー」、顕在化し始めた症状の悪化を防ぎたい人には「プラス」、ハグキ症状の悪化を防ぎたい人には「プロケア」を推奨。さらにシリーズ別のメッセージを展開し、商品選びに迷う消費者を減らす取り組みも実施。例えば、レギュラーは、「歯周病菌とたたかう」「歯周プラークを効果的に除去できる」、プラスは「新時代の歯周病予防で菌増殖の『黒幕』まで殺菌」「届きにくい狭い隙間までプラークを除去できる」が、それである。適切な商品による効果実感は、消費者の満足度を高めるに違いない。
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