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顔のたるみは、肌表面だけで起きている現象ではない。資生堂は、そのメカニズムを深部血流、神経、表情筋の連関から捉え直す新たな研究成果を発表した。従来のエイジング研究では、真皮のコラーゲンや弾力線維、毛細血管の老化が主な対象とされてきた。今回、同社が焦点を当てたのは、さらに深い層にある動脈と細動脈である。顔に血液を送り込む太い血管と、末梢へ血流を届ける細い血管。そのバランスの乱れが、表情筋の変化を介してたるみに関与する可能性を示した点に新しさがある。資生堂は米国・ウィスコンシン大学との共同研究により、MRI(磁気共鳴画像法)を用いて顔の深部血管と筋肉の加齢変化を調べた。

研究ではMRIおよびMRIの一種であるMRA(磁気共鳴血管撮影法)を用い、顔の深部血管を画像解析した。たるみの少ない若齢肌では、動脈と細動脈の血流量は一定でバランスが取れていた。一方、たるみのある高齢肌では、動脈の血流量が多いにもかかわらず、細動脈の血流量が少ない状態が確認された。血液は顔に届いている。しかし、末梢へ配分する流れが十分に機能していない。資生堂はここに、たるみにつながる新たな機序を見いだした。→図1

図1 深部血管の血流量とたるみの加齢変化

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