キュービーネットホールディングスの2024年6月期第1四半期業績は、売上収益は前年同期比13.3%増の63億1100万円、営業利益42.6%増の8億7300万円、税引前利益44.7%増の8億3900万円、四半期利益48.7%増の5億8700万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益48.7%増の5億8700万円と大幅増収増益だった。

売上収益のうち国内に関しては、消費活動の回復に伴う非製造業の人員需給の逼迫により、スタイリストの人員不足は解消に至っておらず、依然として定休日や臨時休業が必要となる店舗が存在している。また、継続して店舗運営人員の適正化による労働環境改善に努めており、店舗の統廃合を実施したこと等から、総稼働席数の供給サイドは前年同期に比べ減少した。一方で、お客のヘアカット需要は堅調に推移しており、来店客数は前年同期と同水準になった。

また、スタイリストの待遇改善に向けた原資確保を主目的として、23年4月に価格改定を実施したことによる増収があった。その結果、前年同期に比べ、売上収益は6億3600万円増加した。

香港においては、お客のヘアカット需要は回復傾向が続いており、閉店等の影響があったものの、来店客数は増加。その結果、前年同期に比べ、外貨建ての売上収益は回復。円安の為替影響に伴う増収もあったことから、円貨建ての売上収益は4400万円増加した。

シンガポールにおいては、22年8月および10月に価格改定を実施したことにより単価は上昇したが、スタイリストの人員不足や閉店等の影響により、来店客数は減少した。その結果、前年同期に比べ、外貨建ての売上収益は減少したが、円安の為替影響に伴う増収もあったことから、円貨建ての売上収益は1200万円増加した。

台湾は、23年1月に価格改定を実施したことや新店の開店により増収。その結果、前年同期に比べ、外貨建ての売上収益は増加し、円安の為替影響に伴う増収もあったことから、円貨建ての売上収益は3200万円増加した。

アメリカ(ニューヨーク)に関しては、23年1月に価格改定を実施したが、価格改定後も前年と同水準の来店客数があり、増収となった。その結果、前年同期に比べ、外貨建ての売上収益は増加し、円安の為替影響に伴う増収もあったことから、円貨建ての売上収益は1700万円増加した。

24年6月期通期業績は、売上収益8.7%増の247億3000万円、営業利益12.3%増の24億円、税引前利益13.7%増の22億6400万円、当期利益10.8%増の16億円、親会社の所有者に帰属する当期利益10.8%増の16億円と、期初予想を据え置いた。