小林製薬の2021年12月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比1.3%増の670億5200万円、営業利益が0.2%増の102億4000万円、経常利益が0.6%増の110億9100万円、純利益が4.1%減の78億8100万円だった。厳冬による国内外のカイロ好調と国際事業の売り上げ伸長の結果、増収増益となった。

国内では、殺菌トータルケアハミガキ「ゼローラ」、悪玉コレステロールを下げる機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」、マスク専用スプレー「のどぬ~るマスク ムレ感対策」など14品の新製品を発売し、売り上げに貢献。 また、新型コロナウイルスの感染予防対策として除菌・衛生関連用品の需要が昨年に引き続き見られ、液体タンククリーナー「液体ブルーレット除菌EX」、鼻うがい「ハナノア」などが好調に推移した。 一方、マスク着用による風邪・インフルエンザ罹患者の減少等により、口中清涼剤「ブレスケア」や、冷却シート「熱さまシー ト」などが減収となった。 その結果、国内事業の売上高は、前年同期比3.4%減の546億5500万円となった。

海外では、米国・中国・東南アジアを中心に、カイロや額用冷却シート「熱さまシート」、外用消炎鎮痛剤「アンメルツ」などを販売しており、広告や販売促進など積極的に投資することで、売上拡大に努めてきた。特に、昨年の暖冬の反動に加え、今年は各国で気温が低下したことで、米国や中国を中心にカイロが増収となった。 さらに、昨年10月に実施したM&Aにより連結子会社となった米国のAlva-Amco Pharmacal Companies, LLCが売り上げに貢献した。 その結果、国際事業の売上高は、前年同期比29.3%増の108億3300万円となった。

21年12月期の連結業績予想に変更はなし。売上高は前期比3.6%増の1560億円、営業利益は0.2%増の260億円、経常利益は0.3%減の278億円、純利益は1.5%増の195億円を見込む。