ニューノーマルを追い風に需要が拡大

小林製薬の2020年1〜3月の国内事業売上高は前年同月比4.5%増と好調に推移した。理由は新型コロナによる需要増。「のどぬ〜るぬれマスク」「のどぬ〜るスプレー」「液体ブルーレット除菌」「メガネクリーナー」などマスク着用や除菌・衛生関連品を中心に需要が拡大した。「今後も新型コロナによる需要増は、一定のプラスが見込まれる。それにもっとドライブをかけていくような商品開発を実行していく」と木村孝行グループ統括本社広報・IR部部長は力を込める。

具体的には、ニューノーマルを追い風に「あったらいいな」の商品開発の強化だ。同社では50年にわたり、生活者が抱える困りごとを見出し、「あったらいいな」を形にすることで、新市場を創造する商品を数多く発売してきた。このようにこれまで築き上げて来た経営基盤を背景に、20〜22中期計画では、マスク着用の通年化や衛生意識の向上、在宅勤務増加、通院頻度の減少など新型コロナウイルス感染拡大に伴い生活習慣の変化が生じていることから、生活者が「新たに抱えているお困りごと」に着目。年内に新製品を10品発売し、さらに現代のニーズに合わせて既存品の訴求を強化する予定だ。

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