細分化する消費者と「好き」が動かす市場
推し活は、特定の層に限定された趣味消費ではなくなった。生活者の「好き」が、購買、体験、発信、交流を連動させる消費文化として広がっている。そこには、機能や価格だけでは説明しきれない動機がある。
かつて「追っかけ」や「オタク」と呼ばれ、ジャンルごとに分断されていたファン行動は、SNSの普及によって可視化され、一般化した。特にコロナ禍以降、在宅時間の増加や動画配信サービスの浸透により、多様なコンテンツに触れる機会が広がったことも、その流れを後押しした。さらに、オーディション番組や投票型企画など、応援が結果に反映される参加型コンテンツも増え、「応援すること」が自己表現やコミュニケーションの手段として、日常の中に入り込みつつある。
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