似合う色から応援する色へ
黒や緑、紫――。かつてカラーメイク市場では売りにくかった色が、推し活を背景に選ばれ始めている。理由は「流行っているから」でも、「自分に似合うから」でもない。推しのメンバーカラーやイメージカラーを身に着けたいというファンの感情が、購買意欲を引き出している。
メイクにおける色選びの基準は、時代とともに変化してきた。かつてはシーズンごとのトレンドカラーが市場をけん引し、その後はパーソナルカラー診断の浸透によって「自分に似合う色」が重視されるようになった。そこに加わったのが「推し色」である。流行でも似合わせでもなく、応援する対象とのつながりを示す色だ。推しの色を目元や指先に取り入れることは、応援の意思表示であり、ファン同士が気付き合うためのコミュニケーションにもなる。そのため、メイクの新しい買い方として、「応援する色」が広がり始めている。
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