韓国発祥のレイコップは、家電の枠を超えた新たな事業領域としてウェルネス事業に参入し、2025年3月に美容ブランド「Dr.MiCHAEL(ドクターマイケル)」を立ち上げた。サプリメントシリーズ(全7品、4000~7000円)を同年3月、スキンケアシリーズ(全5品、4400~7700円)を同年10月から順次販売し、自社ECのほか、Amazon、楽天、Qoo10などECチャネルを中心に展開する。今後はバラエティーショップなどを軸としたオフライン販路への拡大も視野に入れる。
同社は、医師が開発した健康家電ブランド「raycop(レイコップ)」で12年に日本市場へ本格参入し、シリーズ累計販売台数は世界で800万台(22年1月時点)を超える「ふとんクリーナー」を起点に、ハウスダスト対策家電や生活家電を展開してきた。現在は日本に本社機能を置き、日本や韓国、中国などでグローバル展開を進める。今回、健康家電事業に続く新たな柱としてウェルネス事業をスタートした。

リー・マイケル社長
医師の経験を有するリー・マイケル社長は、新事業立ち上げの背景について、「私自身が40代後半以降に体力低下や睡眠、体調の変化を実感したことがきっかけだった」と説明。「医師として学ぶ中でも老化そのものを体系的に学ぶ機会が限られていたため、改めて老化に関する研究を始めた」と振り返った。そのうえで、「年齢による変化に抗うのではなく、生活習慣を整えながら健康的に年齢を重ねる“スローエイジング”を提案したい」と「ドクターマイケル」を開発した。
リー社長は、スローエイジングの実践において「食事・運動・睡眠」の三つを重要な柱と位置付ける。特に食事では、糖質や加工食品の過剰摂取を避け、良質な脂質やたんぱく質を取り入れるケトジェニック的な発想を重視する。「平均寿命が100年に近づく中、最後の20〜30年も活力を維持しながら生きることが重要」と強調した。ドクターマイケルでは、こうした考え方をもとに、サプリメントとスキンケアを両輪で展開する。

サプリメントは全7種をラインアップし、「良質な基盤の提供」「エネルギー充填」「健やかさの阻害要因へアプローチ」「休息への導入」の4領域から構成。「単なる悩み対処ではなく、内側のリズムを整えることを重視した」

一方、スキンケアは外側からのバリアサポートをテーマに、「毎日の土台づくりを意識したベースケア」「コンディションに合わせたスペシャルケア」で分類。ローション、クリーム、UVプロテクター、美容液などを展開する。共通成分としてセラミドやCICA(ツボクサ由来成分)、ナイアシンアミドなどを採用し、肌本来のバリア機能を支える設計とした。企画担当者は「高機能成分を与えるだけではなく、肌が本来の役割に専念できる環境づくりを目指した」と語った。
販路は現在、ECを中心とし、スキンケアについては、トライアルキットを起点にライン使いへ移行するケースも増えており、定期購入利用者も増えているという。今後はバラエティーショップやエステサロンなどのリアル接点の強化に乗り出す計画だ。
リー社長は「家電とウェルネスは別事業に見えるかもしれないが、自分にとっては同じ延長線上にある」と説明。「レイコップは生活環境を整える家電、ドクターマイケルは未来の健康を支えるウェルネス。どちらも持続可能な健康を支えるものだ」と語った。さらに、「今の活力を維持しながら人生100年時代を歩めれば、自分自身だけでなく社会にも良い影響を与えられる」と語り、スローエイジング市場への本格参入に意欲を示した。






















