コーセーホールディングスは、4月1日に本社にてグループ会社4社合同(コーセー、コーセー化粧品販売、コーセーインダストリーズ、アドバンス)で「2026年度入社式」を執り行った。今年度はコーセーに38人、コーセー化粧品販売に22人、コーセーインダストリーズに6人、アドバンスに1人と、グループ合計で67人の新入社員を迎えた。式典では、小林一俊代表取締役会長グループCEOが祝辞を述べ、澁澤宏一代表取締役社長グループCOOが訓示を行った。
また、併せてビューティコンサルタント職として293人の新卒採用を行った。こちらの入社式は4月1日・6日・10日・15日の4日間に分けて、研修センターにて実施する予定だ。
アンテナを高く持ち、自信を持って挑戦してほしい
まず小林会長が「“第2の創業”と位置付ける創業80周年の節目という年度に入社する社員である皆さんの活躍に大いに期待している。自信を持って挑戦してほしい」と祝辞を述べた。小林会長はコーセーからコーセーホールディングスへと移行した目的が、①グループ全体の競争力強化と企業価値の向上②グループガバナンスの強化――の二つあると伝え、これまで以上に強力なグループシナジーを生み出し、意思決定を迅速化させ着実な成果に結びつけていくとした。
そのため「ビューティコンソーシアム構想」を目指すべき方向性として定め、アルビオンやコーセーコスメポートをはじめとする各社、海外のタルトやピューリとも連携を深め、志を同じくする企業やブランドとの関係構築を進めていくと述べた。
新入社員には構想の実現のため、「化粧品に限らずファッション、トレンド、消費者ニーズといった世の中の動きに対しアンテナを高く張ってほしい」と伝えた。そして、化粧品ビジネスはマーケティングや営業、研究・生産といった業務、部門の垣根を超えて連携することで活躍の場が広がる世界であるから、自分の職種だけに集中するのではなく、自分の職種以外にも熱心に興味を示してほしいとした。世の中に対し敏感に変化を感じ取り、好奇心と挑戦の姿勢で感性を高め、今後のトレンドの理解を深めることで、「新たな価値を提供しお客様の期待を超え、会社の成長と自己実現の両立をかなえてほしい」と伝えた。
最後に、「常に新しさを求め、変化を重ねていく『流行』の積み重ねこそ、いつまでも変わらない『不易』の本質である」ということを意味する「不易流行」という言葉を贈り、「時代を超えて選ばれる存在になるべく決意を胸に今日から前へ進んでもらいたい」と期待した。
自ら磨き輝くことで自身と会社の成長につなげる
続いて澁澤社長が訓示を伝えた。澁澤社長は、ホールディングスの存在理念として掲げている「英知と感性を融合し、独自の美しい価値と文化を創造する」ことに触れ、「英知とはインテリジェンスやサイエンスを指し、感性は人間の五感を通じて感じ取るもの、この二つを高い次元で融合させ独自の価値と文化を創造していく」とした。
そして、化粧品は単なるスキンケアや見た目を飾ることに役割を留めず、心の中まで明るくし笑顔にする力があるものであり、「化粧や美容の力で世の中を明るくし、人々に夢や希望を提供することが使命だと認識してほしい」と語った。
今後ホールディングスとしての経営のキーワードは「求心力と遠心力」のバランスにあるとし、ホールディングスが求心力を発揮して経営の方向を示し、各事業会社が遠心力を発揮していく両立が大切だとした。そしてその実現のためには人材が不可欠であり、「ブランド磨きと同じくらい人磨きにも注力し社員一人一人を輝かせていきたい」と伝えた。
最後に、昨今の情勢について澁澤社長は、世界に大きな不安をもたらし、危機的な状態であり先行きは不透明だと指摘。業績を楽観視できる状況ではないからこそ、稼ぐ力を強化すべく「守りの改革」と「攻めの改革」を同時に進めていかなければならないと示唆した。
そのうえで、リーマンショック、東日本大震災、コロナ禍などの危機を都度乗り越えてきた経験に触れ、「当社の社員には、創業者・小林孝三郎の思いが根底にあるからこそ、前を向き、ピンチをチャンスに変える底力がある」と説明。変化を受け身の姿勢で待つのではなく、「変化を起こすのは自分であり我々だ」という気概を持ってほしいと伝えた。
26年は、創業80周年、そしてホールディングス設立元年という、同社にとって記念すべき年。その年の新入社員には、向上心と主体性を持って「自ら磨く」ことを忘れないでほしいと伝えるとともに、「何事もポジティブに全力で取り組み成長することが会社の成長にもつながる」と期待を寄せた。





















