エステーは4月1日、2026年度の入社式を開催し、新入社員13人(男性9人、女性4人)を迎えた。上月洋社長は、激変する事業環境を踏まえた同社の現在地と将来像を示すとともに、新入社員に対して「世の中やエステーの常識という箱から飛び出し、広い視野で挑戦してほしい」と呼びかけた。
変化の時代に対応、安定供給と成長を両立
足元の外部環境について上月社長は、中東情勢の緊迫化が原油由来の化学商品に影響し、原油を精製しているナフサを起点とするプラスチック商品(PE、PP、PVC)に加え、電力や物流コストにも波及していると指摘。こうした状況を受け、全社で安定供給に向けた調達と価格上昇への対応を進めていると説明した。
そのうえで、震災やコロナ禍など過去の危機を乗り越えてきた経験に触れ、「今回も知恵を結集し、スピード感をもって対応していく」と強調した。さらに、気候変動や人口減少といった構造的課題にも言及。「これまでの当たり前は通用しない」とし、企業の持続的成長には社会課題への貢献と新たな価値創出が不可欠との認識を示した。
「チャレンジ」ではなく「実験」を
また、社員に対して繰り返し伝えている言葉として、「実験してみよう」というキーワードを提示。「チャレンジ」という言葉に伴う心理的ハードルを下げ、失敗を恐れず一歩を踏み出す重要性を説いた。「実験の積み重ねが成長につながり、世界中の人々を笑顔にする商品・サービスの創出につながる」とし、挑戦を後押しする環境整備も進める考えを示した。
同社は26年に創立80周年を迎える。「今日から皆さんは世界を『ふふっと笑顔』にするチームの一員」と述べ、100周年時には新入社員が経営の中核を担う存在になると期待を寄せた。





















