第二次トランプ政権の一年――世界のビジネスは予想以上に振り回された。2024年のLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)決算報告は、冒頭でF1レースとのスポンサー契約をショーアップした王者の強みを見せる会見だった。しかし、26年1月27日に行われた25年のそれは緊張した雰囲気の中で淡々としたものとなり、厳しい決算結果を予想させた。

例年のように決算報告で口火を切ったのは、仏ラグジュアリー産業を長年けん引してきたベルナール・アルノー会長兼CEO。彼は、フランスを代表する大富豪で、世界の長者番付ではイーロン・マスクらと共に最上位に並ぶ。だがアルノー氏が米MAGA富豪と大きく異なるのは、自由や野心むき出しではなく、寛大さや社会正義にも重きを置く欧州型企業家精神を体現する人物でもある点だ。

25年、Tiffanyの新コンセプトビルは銀座にも登場。世界数か所でデビュー
©Louis Vuitton

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