1月26日、LVMHの2022年決算報告を受けて、仏メディアは一斉に「フランス社会と経済の躍進の象徴」と高揚感を持って伝えた。コロナ禍、それに続くロシアのウクライナ侵攻がここ数年フランス社会に暗い影を落とし、マクロン大統領の年金制度改革が強い社会不安を呼んでいるからだ。フランスにとって、化粧品やラグジュアリーブランドは、日本でならかつての自動車やエレクトロニクス産業のように、国を代表する花形産業。その好調はフランス社会のプライドをくすぐる。

「弊社ブランド群には、苦しい最中ですら、人々の心を動かし、これが欲しいと思わせる力がある。23年もこの『欲しがらせる力』で、世界のラグジュアリー市場をリードし、国際社会でフランスの威信をサポートする」と、会長兼CEOのベルナール・アルノー氏は語った。

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