フランス・パリをベースに文字通りグローバルに展開する高級ブランド・グループ「LVMH=モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」。化粧品・香水ばかりでなく、ファッション&革製品、腕時計・宝飾品、ワイン&スピリッツなど幅広いカテゴリーに75もの著名ブランドを抱える。例年通りの1月末、発表された2021年結果は、コロナ禍2年目にも関わらず、自らが「記録的」と自賛する好結果となった。

生き残りをかけた苦戦の続く世界経済を後目に、LVMHはコロナ禍直撃の20年も下半期からは好転し、米国とアジアを中心に、特にファッション・革製品カテゴリーで強い回復を見せ始めていたが、21年は成長機運に拍車がかかった。今回発表されたグループの総収益は642億ユーロに達し、前年比で44%増、コロナ前の19年比でも20%増。ティファニー買収による増収や為替益を除いた比較でも、前年比36%増、19年比14%増という著しい収益増を示した。営業利益でみても、171億5100万ユーロで前年比から倍増、19年比でもほぼ5割増、純利益は120億3600万ユーロで前年比156%増、19年比ほぼ7割増と脅威の伸びを記録した。

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