ネイル市場が活況を呈している。サロン施術の利用増に加え、セルフケア需要が台頭。ネイルオイルやネイルバーム、爪表面を保護するコート剤などのケアアイテムが生活者の支持を得ている。NPO法人日本ネイリスト協会の「ネイル白書2025」によれば、市場はコロナ禍で一時落ち込んだものの、その後は回復基調に転じた。リクルートホットペッパービューティーアカデミーの調査では、2025年のネイルサロン市場規模は前年比4.7%増の1455億円で、過去5年で最大となった。
サロンの中心はジェルネイルである。UV／LEDで硬化させる樹脂系剤型は、短い乾燥時間、デザインの自由度、立体的な質感などが支持される一方、自爪への負担が大きい。施術前のサンディングや強引なオフに伴うダメージは爪の乾燥・薄化を招くため、ケアへの関心は必然的に高まる。
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