美容サロンの新規上場(IPO)が相次いでいる。2025年6月30日、メンズコスメの企画・販売、ヘアサロンFC事業を展開するLIPPS(リップス)が東証グロース市場に上場。9月25日には、Eleanorなどの美容サロンやシェアサロンを運営するmirror ball(ミラーボール)とALBUMなどの美容サロンを展開するオニカムが経営統合を発表。10月31日に持ち株会社SYNRA GROUP(シンラグループ)を立ち上げ、IPOを目指す。メンズサロンの先駆者GOALD(ゴールド)も30年のIPOの目標を公表している。
美容サロンがIPOを試みるのは「自然の流れだ」と理美容メーカー幹部は言う。美容サロン業態は構造的に成長の限界がある。スタイリストがお客の髪を切り、色を染め、パーマをかける典型的な労働集約型産業で、昨今の人手不足は強い逆風である。美容サロンの稼働時間や座席数、スタイリストの人数から1店舗当たりの売り上げの上限を割り出すことが可能。つまりカット、カラー、パーマだけで売り上げを伸ばすことは限界を迎えつつある、というのが美容サロン経営者の共通理解になっている。
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