フレグランス市場の活況は、ミニボトルの存在を抜きには語れない。一般的にフレグランスの内容量は50ミリリットル以上である。しかし、香りに不慣れな日本人は、その香りが自分に合うのか、他人からヘンな匂いをまとっていると思われないか、と不安になる。だから、少量のミニボトルを買って、試してから、50ミリ以上の現品に手を伸ばす。試して買う購買スタイルの定着は、フレグランス市場の新規獲得と固定客育成を下支えしているのは間違いない。
新宿伊勢丹は恒例の香りの祭典「サロンドパルファン」を10月8〜13日までの6日間開催した。売り場に並ぶ多種多様なフレグランスは、50ミリリットルで5万円以上の高価格帯が多い。それもあり香りを吹き付けたムエットを持ち帰って、自分に見合う商品かを吟味するお客は少なくない。このような体験の機会を増やすことは、フレグランスの新規ユーザーを増やすことに一役買っているが、より購入の心理的、経済的なハードルを下げられるのがミニボトルだ。
この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。






















