ミルボンの2025年12月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比1.1%増の248億700万円と増収だった一方、営業利益は39.0%減の19億3800万円、経常利益44.3%減の18億5300万円、親会社株主に帰属する中間純利益は81.6%減の4億1900万円と大幅減益となった。

品目別ではヘアケア用剤が6.4%増の156億2400万円と堅調で、特に「エルジューダ」が好調に推移。今年4月発売の新製品や5月の価格改定前の駆け込み需要が寄与した。染毛剤は4.4%減の79億8200万円で高付加価値カラー「ヴィラロドラカラー」は堅調な伸びを示したが、「オルディーブアディクシー」などのファッションカラー製品は、一部サロンにおける低価格帯への移行が影響した。パーマネントウェーブ用剤は11.2%減の7億1000万円、化粧品は42.2%減の3億2700万円と低調。その他は24.7%増の1億6300万円だった。

地域別にみると、国内売上高は0.6%増の184億8300万円。ヘアケアは底堅く推移した一方染毛剤は市場の二極化の中でポジションの再構築が課題となっている。海外売上高は2.7%増の63億2300万円で、米国は現地通貨ベースで30.4%増、EUは88%増と高成長。韓国は5.5%増(円ベースでは3.2%減)、中国は3.6%増(同1.5%減)となった。

25年12月期通期予想は、売上高が1.9%増の523億円、営業利益が22.5%減の53億円、経常利益が25.7%減の51億8000万円、親会社株主に帰属する当期純利益が40.2%減の30億円とそれぞれ19億5000万円、17億円、18億2000万円、22億円減の下方修正した。