サンスターは2025年5月15日、歯と口の健康週間取材会を東京支社において開催。同社の「歯と口の健康週間」に向けた取り組みについて、主力のG・U・M(ガム)ブランドを中心に伝えた。

冒頭では、24年のオーラルケア市場の状況が示された。同市場全体では24年は前年比4.6%増の3668億円と堅調に推移。中でも歯間クリーナーは4.6%と、他のカテゴリーに比べて大きく伸長した。また、23年に減少した液体も1.3%増と持ち直している。最大構成比のハミガキ、これに次ぐ規模のハブラシも、それぞれ2.5%増、1.5%増と前年超え。ハミガキ、ハブラシにおいては使用率がほぼ100%となっている中で、高付加価値品の提案が進んでいることが市場を押し上げる要因になっている。

その中でガムでは、ブランド誕生から歯周病予防を訴求。30年前と比べて歯周病予防を打ち出す競合が増える中で、歯周病予防を通じて自身の今や将来の健康につながることを伝えることでトップブランドとしての地位を盤石にしていく考えだ。

具体的な施策として、25~27年の3年間での重点取り組みとして、〝お客様にとって歯周病予防の重要度を高める〟〝「歯周病予防ならGUMを買いたい」とお客様に思っていただく〟〝GUMをシステムで使っていただく〟の三つを目標に掲げ、生活者の歯周病予防への意識・関心を高める活動を通じ、歯周病予防を実践する人の間口拡大、LTVの拡大により、市場活性化に貢献していく。このうち、〝「歯周病予防ならGUMを買いたい」とお客様に思っていただく〟においては今年3月からTVCMを刷新し、ブランドコミュニケーションを強化。「最後の晩餐」をテーマに歯周病予防に対する興味喚起を進めている。

日本歯科医師会が推進する啓発活動「歯と口の健康週間」に合わせて5~6月に展開するキャンペーンでは、「家族一人ひとりに合わせたおくちケアはじめよう!」をキーメッセージに設定し、新規獲得を主軸に、購買促進に加えて情報伝達を強化。50代女性と若年層の顧客獲得を目指す。

サンスターマーケティング統括部 オーラルケアマーケティング部の和田知尋GUMグループ コミュニケーションチーム長は、「歯周病予防をすることでどんないいことがあるか、ポジティブにお客さまに示していくことで、オーラルケアや歯周病予防に向き合うお客さまの意識や行動の変容に貢献していきたい」と熱を込めた。