キリンホールディングスの2025年12月期第1四半期業績は、売上収益は前年同期比8.8%増の5458億5200万円、事業利益9.9%増の363億1100万円、税引前利益13.4%減の382億6500万円、四半期利益16.0%減の273億8500万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益6.0%減の243億3800万円となった。
事業別に見ると、酒類事業の売上収益は4.5%増の2490億円、事業利益46.3%増の270億円。飲料事業は売上収益4.6%増の1272億円、事業利益4.6%減の117億円。医薬事業は売上収益0.8%減の1047億円、事業利益42.1%減の96億円。ヘルスサイエンス事業は売上収益90.5%増の608億円、事業利益32億円(前年同期は17億円の損失)。
ヘルスサイエンス事業のうち、ファンケルの売上収益は化粧品事業において前年に国内で日焼け止めの前倒し需要があり、その反動の影響があったものの、海外において前年から延期した分の出荷があったことや、「アテニア」の好調により増収。これらの結果、化粧品全体の売上収益は9.4%増の153億円。栄養補助食品事業では、国内が前年に大型施策を実施していた反動で減収となったが、サプリメントではセルアウトが好調に推移し増収となり、売上収益は3.9%増の102億円。事業利益は、売上収益の増加に伴う粗利の増加に加え、販促費の投下タイミングの影響もあり27億円で増益となった。なお、比較はファンケルの前年同期の実績との対比だ。
25年12月期業績は、売上収益4.3%増の2兆4400億円、事業利益0.5%増の2120億円、税引前利益64.6%増の2300億円、当期利益105.1%増の1760億円、親会社の所有者に帰属する当期利益157.7%増の1500億円を見込む。