基礎研究の深掘りで製品を差別化

理美容市場は踊り場を迎えたようだ。アフターコロナに入ると、結婚式や入学式、卒業式などのイベントが再開し、出社する社会人も増え、他人と接触する機会が増加。それに伴いヘアサロンで容姿を整える人が増え、理美容市場は活気づいた。しかし、2025年に入った途端、状況は一変。メーカー、ディーラーともに実績が前年を超えなくなってきたという。

この背景には複数の要因が絡み合う。一つ目は、支出にシビアな基準を持つ消費者の存在だ。自分の価値あるものへの投資は惜しまないが、それ以外への支払いは避ける。この傾向は以前からあったものの、物価高のあおりを受けて一段と強くなっている。髪は伸びるし、カラーも落ちるからヘアサロンでの支出は落ちにくいという定説は崩れ去った。来店頻度は低下し、メニューを減らす消費者が後を絶たず、市場の閉塞感を招いている。

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