数日間分のお試しサイズ「ミニコスメ」が2025年の化粧品トレンドに浮上しつつある。アイスタイルリテールは3月5日、東京・原宿の旗艦店「アットコスメトーキョー」をリニューアルした。これまでは各売り場やレジ前でミニコスメを展開していたが、リニューアルを機に入り口の右側(階段の脇)にミニコスメ専用コーナーを新設。プチプラからデパコス、韓国コスメまで約50ブランド、約100SKUを展開したところ、3月31日までの27日間で売り上げは約2200万円になり、販売個数は1万5000個を突破した。「想定以上の売れ行き」とアイスタイルリテール店舗カンパニーTOKYO事業部店舗運営グループの南真彩マネージャーは破顔する。

ミニコスメのヒット要因は、売り場の視認性向上にあるようだ。じつは24年10月オープンのアットコスメストア札幌ステラプレイス店は壁一面にミニコスメを並べた。しかし、お客の反応は鈍かった。一方、アットコスメトーキョーでは壁面ではなく、約10平方メートルの広い売り場を構築。お客の目にミニコスメが入る機会が増え、多様な商品に手を伸ばし始めている。3月に最も売れたのは米国発のメイクブランド「NARS」のパウダーファンデーション。「ジバンシイ」や韓国コスメなども売れているが、白い歯に導く歯みがき「アパガード」も隠れた人気商品になっている。

ミニコスメを起点に新たな戦略が始まりつつある

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