化粧品・日用品メーカーの2024年12月期第2四半期決算は、国内事業の業績拡大あるいは構造改革で成果が生まれる一方、景気後退の中国の業績不振への対応に追われていることが鮮明になった。

資生堂は売上高が2.9%増、コア営業利益が31.3%減。そのうち日本事業は13.1%の増収、中国は0.8%の増収である。日本事業は経営計画プラン「ミライシフト NIPPON 2025」の重点戦略であるブランド・SKUの選択と集中、戦略的な値上げが功を奏した。コアブランド(SHISEIDO、クレ・ド・ポー ボーテ、NARS、エリクシール、アネッサ、dプログラム、マキアージュ)が10%台後半の増収。その中でも特にSHISEIDOは30%超、クレ・ド・ポー ボーテは20%台半ば、エリクシールは10%台後半と成長に勢いが生まれている。インバウンドも20%台後半の増収で、競合よりも明らかに高い。資生堂のブランド力を示した格好だ。

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