今度はロート製薬か――。消費者庁は3月23日、ステルスマーケティング(ステマ)を禁止する告示に抵触したとして、景品表示法違反でロート製薬に再発防止策の徹底などを命じた。ステマに関連する処分は一昨年の施行以来、これで5件目。今回の処分は従前のパターンの通り、自社サイト内の口コミに「PR」などの表示がなかったことによるものだ。
ただ、このパターンはあまりに細かい部分を取り上げる形式で、実際に自社サイト内の表示で消費者が誤認をするかにも疑問がある。これまでも、同様のパターンでライザップ、大正製薬が処分を受けているが、「ステマ告示のあいまいさとややこしさは、導入前から懸念されていた。蓋を開けたら案の定となっている。細かいミス的な事案で処分されており、本来のステマの問題点とはかけ離れた運用だ」と流通系業界団体の関係者はステマ規制の現状を評する。
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