オムロン ヘルスケアは2025年3月5日、「家庭での心電図記録が拡げる隠れ心房細動・早期発見の可能性―医療機関における確定診断・早期治療に関する取り組みの最前線―」と題し、メディアセミナーをオムロン ヘルスケア東京事業所において開催した。
セミナーでは、「家庭で記録した心電図を不整脈の早期発見につなげた実例の紹介」のテーマで医療法人社団健心会 みなみ野循環器病院の幡芳樹理事長が講演。脳心血管疾患につながる心房細動の早期発見の重要性や、早期発見のための手段について説明するとともに、みなみ野循環器病院における早期発見に向けた取り組みを紹介した。
同院では、これまで不整脈の一種である心房細動を発見する手段としてホルスター心電図での検査で評価。24時間にわたって機器を装着し続けることで不整脈の検出を図ってきたが、そもそもの不整脈の検出率が低いことや、ホルスター電極の装着による皮膚トラブルや患者自身のコンプライアンスの低下により中断が避けられないといった課題があった。今後、携帯型心電計も不整脈測定の選択肢として導入することでホームモニタリングが可能となり、疾患の早期発見、容易なリスク判別、再発リスク検知などのメリットがあることを示した。
セミナーの後半では、聴講者がオムロン ヘルスケアが提供する携帯型心電計による心電図測定・記録と結果解析を実体験した。★
月刊『国際商業』2025年05月号掲載