カネカは2025年2月26日にサルコペニア予防が健康寿命に与える影響に関するプレスセミナーをAP東京八重洲において開催した。
セミナーでは、サルコペニア研究の第一人者である順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科の町田修一教授が、サルコペニア予防が健康寿命に与える影響や、レモンマートル由来カスアリニンの臨床試験内容について講演。順天堂大学とカネカとの共同研究において、町田教授が開発した運動プログラムとレモンマートル由来カスアリニンの併用によるサルコペニア予防効果が実証され、レモンマートル由来カスアリニンの摂取がサルコペニア予防に貢献できる可能性が示されたことを明らかにした。
サルコペニアは、加齢に伴って筋肉量や筋力が低下している状態のこと。これが引き金となって、身体機能の低下、活動量の低下、食欲の低下など健康状態の悪化が進む可能性が指摘されており、その予防が課題とされている。町田教授は、高齢者の健康維持に効果的な運動プログラムの開発に注力するほか、近年は地方自治体との協業にも活動の幅を広げ、地域住民への運動指導を精力的に行い、その社会実装を進めている。
セミナー後半では、カネカサプリメント&乳酸菌研究所の本田真一氏が、同社の新素材であるレモンマートル由来カスアリニンを紹介。筋肉の維持・向上に不可欠な筋サテライト細胞を活性化させる効果が細胞試験や動物試験で示唆されていることを明らかにした。★
月刊『国際商業』2025年05月号掲載