アース製薬の2024年12月期業績は、売上高が前期比6.9%増の1692億7800万円、営業利益が前期比0.9%増の64億2500万円、経常利益が前期比8.4%増の73億6400万円、親会社株主に帰属する当期純利益が前期比15.3%減の34億7500万円となった。
セグメントの業績は、家庭用品事業での虫ケア用品部門が前期比12.4%増の697億4400万円、日用品部門が前期比0.7%増の676億5300万円、ペット用品・その他部門が前期比17.8%増の115億1600万円となった。日用品部門の内訳は、口腔衛生用品が1.8%増の85億1200万円、入浴剤が3.6%減の251億400万円、その他日用品が3.8%増の340億3500万円となった。また、総合環境衛生事業は、売上高が前期比9.7%増の318億8800万円となった。
各セグメントの中身を見ると二桁の増収となった虫ケア用品部門については、好調な天候や価格改定の実施により前年の売り上げを上回った点、シーズン序盤から晩期にかけて出荷が伸び、特にシーズン晩期にかけて伸長した点、残暑の長期化によるシーズン後半の店頭消化と年間定番商品化の取り組みにより返品率が低下した点などが業績を支えた要因となった。
日用品部門の口腔衛生用品分野においては、若年層をターゲットにした新製品「ダモン」の売り上げが寄与。入浴剤分野は、新製品「温泡 デカまる」の投入により錠剤タイプの売り上げは伸長。また、「BARTH」ブランドの中性重炭酸入浴剤の売り上げは順調に推移。一方で、粉末タイプ「バスロマン」・「バスクリン」、粒剤タイプ「きき湯」などは高いシェアを維持するものの、売り上げは低調な状況が続いた。
その他日用品分野は、消臭芳香剤の価格改定効果は想定を下回ったが、猛暑対策を目的とした冷却剤や保冷剤、女性用マスク、エアコン洗浄剤の売り上げが伸長したことに加え、ベトナムで取り扱う住居用洗剤の売り上げが拡大した。
ペット用品・その他部門のペット用品分野は、ペット用虫ケア用品、猫砂などのケア用品や機能性フードの売り上げが好調に推移したことにより、大幅増収となった。
2025年12月期業績は、売上高が前月期比3.4%増の1750億円、営業利益が1.2%増の65億円、経常利益が3.6%減の71億円、親会社株主に帰属する当期純利益が23.7%増の43億7500万円を見込む。