米国への足掛かり確保で市場参入を狙う

化粧品のOEM業界では、グローバルな視点で戦略転換を図る企業が増えている。例えばアサヌマコーポレーションは、ポストチャイナとして名が上がるASEANやその先の中東を見据え、中国新工場でハラル認証の取得も視野に入れている。その一方で、化粧品市場世界第1位の規模を誇る、米国、特に西海岸でのプレゼンス拡大を狙う。同社は、三井物産ケミカルが打ち出す「Jビューティーテクノロジープラットフォーム」にも参画しており、そのネットワークを通じた展開も狙えそうだ。

インディーズブランドが多く存在する米国西海岸は、東海岸とは異なるトレンドやカルチャーが生まれる素地があり、芸能やファッションとのつながりでハリウッドスターやミュージシャンなどのセレブリティがかかわる化粧品ブランドの元気がいい。新製品やラインエクステンションの頻度も高いが、半面、米国オリジンのOEMの存在感はそこまで高くなく、韓国のコスマックス、コルマーコリア、イタリアのインターコスといったグローバル大手OEMが攻略を進めている。

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