OEM市場の繁栄は三つの要因が後押し

近年、中国の化粧品OEM市場が高成長を遂げている。同市場規模は2017年の448億元から20年には600億元を超えたとされている。その背景として主に三つ挙げられる。第一は、中国化粧品消費市場が急速に拡大しているということだ。中国化粧品消費市場の規模は15年の1863億元から20年には3297億元に拡大したという。ユーロモニターは25年の中国化粧品消費市場の規模は6266億元まで拡大し、年平均成長率は13.7%に達すると予測している。確かに中国は現在、世界第2位の化粧品消費市場として国内OEM市場の成長を加速させる原動力となっている。

第二に、国産新興ブランドの台頭もOEM市場拡大の原動力だと言える。国潮ブームの中で国産新興化粧品ブランド、特にD2Cブランドの登場はZ世代を中心とした若者から絶大な人気を集めている。国産新興ブランドの多くは自社工場を持たず、OEMを利用することで、生産施設の整備のためのコストをカットし、新製品の開発スピードとブランドの認知度を高めることができるメリットがある。

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