エイジングケアの領域を広げヘアケアカテゴリーを強化

――コロナ禍も2年が経過し、2021年も引き続き変化対応が求められる年でした。

八木 20年はマスクや手指消毒用アルコールなどの需要が高まり、社会のため、お客さまのためにその生産に奔走しましたが、21年には社会全体で十分な供給体制が整い、その特需も一巡しました。事業の核となる化粧品に関しては、チャネルやブランドによって大きく状況が異なっている印象です。インバウンド需要を取り込んでいた都市型店舗の状況は海外渡航の制限が続いているため依然として厳しい一方で、ECや通販を中心としたブランドは消費者生活の変化の追い風を受けている状況ではあります。ただ、そこにも差は生じていて、厳しい市場環境でも確かな機能性やブランド力など、差別化になる価値を付加した新商品を積極的に投入し、売り上げを伸ばしているブランドが存在感を高めています。危機に直面しているなかで、ものづくりに対する価値観をどう商品やブランドに反映していくか、われわれもそうした思いを強く持たれているお客さまのお手伝いをすることで、忙しい1年となりました。

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