化粧品・健康食品のOEM・ODMおよび製造販売を展開する天真堂は、この度、紫外線を可視光に変換する画期的なコラーゲンペプチド複合体の開発に成功した。

この研究成果は、2024年11月に開催された国内最大級の化粧品技術の祭典「日本化粧品技術者会」にて発表され、多くの驚きと注目を集めた。

本研究では、魚鱗由来の加水分解コラーゲンペプチドに糖(キシロース)や亜鉛を添加することで、紫外線(UV-A領域)を吸収し、青色の蛍光を発する特性を持つコラーゲンペプチド複合体を開発している。

この技術により、従来の酸化亜鉛などの粒子型材料に比べ、白浮きせず透明感のある蛍光を実現した。化粧水や美容液などの化粧品への応用が可能となり、化粧品設計の幅を大きく広げることが期待されている。

本研究には、

①紫外線を吸収し、青色の蛍光を発するコラーゲンペプチド複合体を開発。
②糖と亜鉛、特に亜鉛の添加により、可視光域の蛍光が顕著に増強されることを確認。
③従来の粒子型材料に比べ、白浮きせず透明感のある蛍光を実現。

の三つの特徴がある。

【美容液にUVライトを当てた状態】左:光るコラーゲン配合の美容液 右:光るコラーゲン無配合の美容液

本研究で開発されたコラーゲンペプチド複合体は、紫外線を吸収して青色の蛍光を発することで、肌のくすみ感を軽減し、透明感を引き出す効果が期待される。

天真堂では、この技術を活用した新しい化粧品の開発を進めており、特許出願中。なお、本技術は25年1月15~17日に東京ビックサイトで開催される「化粧品開発展」に展示される予定だ。