内向きから外向きへ業界の意識を変えた
ポスト魚谷時代が始まった。資生堂初の外部出身の社長に魚谷雅彦氏が就いたのは2014年4月1日。それから10年後の24年12月31日をもって最高経営責任者(CEO)を勇退した。25年1月からはシニアアドバイザーとして、特に人材育成をサポート。グローバルビューティーカンパニーに相応しいリーダーの輩出を目指すという。
このグローバルという言葉こそ、魚谷氏の代名詞であろう。英語を巧みに操り、プレゼンが上手く、聴衆の心をつかむ。14年の社長就任後、世界中の現地法人に足を運び、現地社員と直にコミュニケーションを重ねた。「普通の日本人とはちょっと違うぞ、と現地社員のモチベーションが上がった」と当時の資生堂欧米担当者がうれしそうに話していた。
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