ヤーマンは、2023年11月29日に開設したグローバルフラッグシップストア「YA‐MAN the store GINZA」が1周年を迎えたのに際し、24年11月27日に同店においてセミナーを開催。ヤーマンブランド戦略本部 PRグループの島田京代氏が、同店の購入データから見えてきたグローバルトレンドについて説明した。
家庭用美容機器のグローバル市場は、24年に45億ドルに達する見通しだが、27年には55億ドル24年比で1.2倍に拡大することが予想される。そのうちアジアの拡大が目覚ましく、中でも中国がけん引役となる。
ヤーマンは、15年から中国本土で展開を開始。「雅萌」として知られ、中国の家庭用美容機器市場でカテゴリーリーダーとして市場をけん引している。その背景にあるのは、肌にあてるものとしての信頼感と、精密機器メーカーとしてのバックボーンを持つ波形設計技術や、ヤーマンが展開する表情筋研究所での研究に立脚した効果実感の技術だ。現在ヤーマンでは、14の国・地域で展開。中国をはじめとした東アジアを中心に存在感を示している。
そうした背景もあり、旗艦店にはアジアを中心とした海外客の来店が増加。24年10月時点で45の国・地域の海外客が商品を購入しているという。延べ客数比率では48%が海外で、売上金額比率は78%に達している。
海外客の売れ筋トップ5では、「YA‐MAN THE MIYABI」(38万5000円)、「Bloom 6」(7万7000円)、「ブルーグリーンマスク」(11万円)、「フォトプラス プレステージ SP」(13万2000円)、「フォトプラス プレステージ プロ」(22万円)と、10万円を超える高額品が求められる傾向にある。
ヤーマンは、旗艦店開設1年で見えてきたデータを、海外での出店計画や、香港のブランドショップやベトナム・ホーチミンに24年に開設した大型路面店をはじめとした店舗でのラインナップに反映していく考えだ。
月刊『国際商業』2025年02月号掲載