日本デザイン振興会は、2024年度グッドデザイン賞を発表した。

グッドデザイン賞は、1957年の開始以来、65年以上にわたって、シンボルマークの「Gマーク」と共に広く親しまれてきた。今年のグッドデザイン賞は「勇気と有機のあるデザイン」をテーマに掲げ、デザインに関わる人が勇気を持って一歩踏み出し、しなやかに美しく、場面や場所に応じた有機的な考えと体制によってアイデアを社会に実装していく、そのようなデザインの潮流をさらに探求していくとした。

今年、グッドデザイン賞は1579件が受賞、審査対象は5773件、受賞企業は1142社。昨年に比べ審査対象は300、受賞企業も30ほど増加。2021年度に次ぐ過去2番目の数となった。24年度はグッドデザイン賞大賞の選出方法が変更され、昨年までの一般からの投票も行っていた形式を改め、審査員と受賞者のみとなった。それにかわり、「みんなの選んだグッドデザイン」という新企画が登場。これには、11月1日から行われる受賞展に来場した人がだれでも投票可能なものとなっている。

記者発表会では、冒頭、日本デザイン振興会の深野弘行理事長があいさつ。「環境変化、また技術、AIの発展などで激しく変化する中で、デザインはこれからの進路を照らす役割を持っている。そういうデザインに対する関心が非常に盛り上がっていると感じている。11月1日から行われる受賞展やその後の大賞、みんなの選んだグッドデザインの発表も楽しみにしていただければ」と語った。

月刊『国際商業』2024年12月号掲載